2024年度「U45/佐野利器賞」募集要項 Information

2024年度「U45/佐野利器賞」募集要項

2024年8月26日配信

1. 目的と趣旨

日本大学桜門建築会では、魅力ある活動を続ける「U45(45歳以下)」の建築家・構造家・各種クリエイターたちによる建築作品や、建築に関わるさまざまな活動を、広く会員より募集して展覧会を開催し、在学生や卒業生のみならず、広く社会に向けて紹介することにより、会員の交流と活性化、支援と育成に寄与することを目的とします。
大正期に日本大学高等工学校初代校長として日大建築の礎を築かれた佐野利器先生は、建築・構造から都市計画・復興計画まで幅広い分野で活躍されました。多様・多才であった佐野先生の名に因んだ2024年度「佐野利器賞」は、これからの新しい時代を創造し、建築界で広く活躍しようとする日本大学出身のU45を応援すべく、「その作品や活動を通して人を表彰する」ことを目的とした賞であり、隔年ごとに開催いたします。

2. 募集対象と応募資格

U45(応募時45歳以下)の桜建会特別維持会員または正会員(※)により、企画・計画・設計・施工・運営などの関与のあった建築作品または建築に関わる活動(家具・インテリアから都市デザインまで)で、2020年4月1日から2024年7月31日までのあいだにその関与が行われたもの。
なお、応募者は、主たる設計者として携わった者であり、作品・活動への貢献が最も高いと認められる者とします。共同設計者がいる場合は、主設計者は応募の同意を得ることが求められます。また、共同で応募する場合は、その共同設計者も桜建会正会員であることが求められます。
※ 未会員の応募希望者は、応募時に正会員登録の手続きを桜建会HPより行ってください。

3. 応募方法と応募料

①展示物の提出

展示物(A1判用紙・横使い・1枚、パネル化はしないこと)を、本会事務局へ郵送や配送にてご提出ください。なお、展示物は返却いたしません。作品が複数ある場合は、応募作品1点ごとにA1判用紙にまとめてください。

②応募データの入力・提出

下記URLのフォームより、必要事項をご入力ください。また、同フォームより、展示物データ、記録集素材を応募作品1点ごとにまとめてご送付ください。
URL:https://forms.gle/NRjwcpxsmLcCzgubA
なお、応募データは以下となります。

  • *展示物データ(PDF形式、10MB以内)
  • *記録集素材
    • ・応募作品・活動タイトル
    • ・応募者名
    • ・応募者の関与内容クレジット
    • ・応募作品・活動概要(1,000文字以内、応募者の関与内容の説明を含む)
    • ・応募作品・活動画像(3点以内、JPG形式、1点10MB以内)
    • ・応募者略歴(大学卒業以降、日大在学時の所属研究室を明記)
    • ・応募者ポートレート画像(JPG形式、10MB以内)

③応募料

作品提出時に、「応募作品1点につき応募料5,000円」を以下口座まで振り込んでください。
振込先:三菱UFJ銀行 神田支店 普通口座 0019193
口座名:桜門建築会 会長 今村雅樹

4. 応募締切

2024年10月31日(木)必着

5. 「U45」展覧会

すべての応募作品・活動は、以下の日程で開催予定の展覧会「U45」に展示します。また、会期中(12月6日(金))に出展者を招待したオープニングパーティを行います。
日時:2024年12月6日(金)~13日(金)
会場:日本大学理工学部駿河台校舎1号館CSTギャラリー
ただし、応募要件について虚偽があった場合、第三者の著作権の権利を侵害するおそれのある場合、その他、本要項の条件に違反した場合は、展示を行わないことがあります。

6. 記録集

すべての展示作品・活動は、本会が編集・制作・発行する記録集に掲載します。

7. 「佐野利器賞」審査

「U45」すべての応募作品・活動は、「佐野利器賞」の審査対象となります。

■審査員(2024年度)

斎藤公男 氏(A-Forum代表、日本大学名誉教授)

1938年、群馬県前橋市生まれ。
1961年、日本大学理工学部建築学科卒業。
1963年、同大学院理工学研究科博士前期課程建築学専攻修了。
1973~91年、日本大学理工学部建築学科助教授。
1991~2008年、同教授。
2007年、日本建築学会会長。
2016〜20年、日本大学桜門建築会会長。

主な受賞は、「日本建築学会賞(業績)」(1986年)、「松井源吾賞」(1993年)、「Tsuboi Award」(1997年)、「Pioneer Award」(2002年)、「日本建築学会教育賞(教育分野)」(2007年)、「IASS Torroja Medal」(2009年)。

主な著作は、『新しい建築のみかた[最新版]』(エクスナレッジ、2014年)、『空間 構造 物語—ストラクチャル・デザインのゆくえ-』(彰国社、2003年)。

主な作品は、金沢駅・もてなしドーム(2004年)、山口・きららドーム(2002年)、静岡・エコパスタジアム(2001年)、唐戸市場(2001年)、酒田市国体記念体育館(1991年)、グリーンドーム前橋(1990年)、日本大学理工学部ファラデーホール(1978年)、岩手県営体育館(1967年)。

鍋島千恵 氏(建築家、TNA)

1975年、神奈川県生まれ。
1998年、日本大学生産工学部建築工学科居住空間デザインコース卒業。
1998年、手塚建築研究所入社。
2004年、TNA一級建築士事務所設立。

主な受賞は、「新建築賞(吉岡賞)」(2009年)、「JIA新人賞」(2010年)、「新建築賞(吉岡賞)」(2010年)、「Brunel Awards」(2014年)、「日本建築学会賞(作品)」(2015年)、「BCS賞特別賞」(2015年)、「東京建築士会住宅建築賞」(2007年、2009年、2015年)。

主な著書は、『JA105 Makoto Takei + Chie Nabeshima/TNA 2004-2016』(新建築社、2017年)。

主な作品は、「庭の床/福武トレスFギャラリー」(2023年)、カモ井加工紙営業事務所棟」(2023年)、「上州富岡駅」(2014年)、「構の郭」(2013年)、「カモ井加工紙第三撹拌工場史料館」(2012年)、「カタガラスの家」(2008年)、「輪の家」(2006年)

Photo by 堀田貞雄

横河健 氏(建築家、横河設計工房)

1948年、東京都生まれ。
1972年、日本大学芸術学部卒業。
1972年、黒川雅之建築設計事務所。
1976年、設計事務所クレヨン&アソシエイツ設立。
1982年、株式会社横河設計工房。
2001~13年、日本大学芸術学部兼担講師。
2003~13年、日本大学理工学部建築学科教授。
2004~06年、JIA日本建築家協会副会長。
2014~15年、日本大学理工学部建築学科特任教授。
2016年~武蔵野美術大学建築学科客員教授。

主な受賞は、「東京建築賞/都市計画局長賞」(1989年)、「日本建築学会賞作品賞」(1999年)、「ベネディクタス賞特別賞」(1999年)、「JIA環境建築賞」(2002年)、「JIA25年賞」(2004年)、「JIA協会賞」(2011年)。

主な著書は、『KEN YOKOGAWA landscape and houses』(新建築社、2012年)、『美しい住宅へ』(左右社、2023年)。

主な作品は、THE TWIST(2022年)、早坂邸・那須塩原の多面体(2012年)、THE TERRACE(2002年)武蔵野市立 0123 はらっぱ(2001年)、CESS 埼玉環境科学国際センター(2000年)、C.T.O GLASS HOUSE(1998年)、警視庁日比谷公園前派出所(1987年)、トンネル住居(1978年)。

■スケジュール

  • 第1次審査は、書類審査(非公開)にて行います。第1次審査通過者はホームページ上にて発表します。
  • 第2次審査は、第1次審査により選出された5件程度を対象として、プレゼンテーションおよび審査員による質疑応答を、2025年1月10日(金)に公開にて行います。第2次審査の場所は後日ホームページ上にてお知らせします。必要に応じて現地審査を行います。
  • ・受賞作品・活動は3件以内とします。
  • ・発表は、本会理事会承認後の2025年3月にホームページ上にて行います。
  • ・表彰式は、2025年5月開催予定の本会総会にて行います。

8. 著作権

展示物の著作権は応募者に帰属するものとし、本会は編集出版権を持ちます。また、複写権は本会に委託するものとします。本会が、応募作品・活動の関係資料を展示および記録集、会報、ポスター、ホームページなどに掲載などをする場合、無償で使用できるものとします。

9. 提出物送付先

日本大学桜門建築会事務局
住所:〒101-8308 東京都千代田区神田駿河台1-8-14 日本大学理工学部建築学科教室内
メールアドレス:oken-sano@okenkai.jp